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フリースクールについて

「フリースクールって何?」不登校のお子さんを持つ保護者の方なら一度はこんな疑問を抱くのではないでしょうか?

この記事では 「フリースクールとはどんなところなのか」という疑問にお答えします。 フリースクールに関する理解を深めることで、お子様に合った学びの選択肢が広がります。

定義と特徴

フリースクールとは、何らかの理由で学校に行くことができない子どもや、現在の学校に馴染めないという子どもが、学校の代わりに過ごす場所です。学校教育法に規定された学校以外の教育機関で、文部科学省は、「フリースクール」という名称ではなく、「民間施設」と定義しています。学校教育法第一条に規定されている学校ではありませんが、様々な教育活動を行っています。
フリースクールは、既存の学校教育とは異なる教育方針やカリキュラムで運営されていることが多く、子どもの個性や自主性を尊重した教育を特徴としています。また、少人数制で、一人ひとりの子どもにきめ細やかな指導を行っていることも特徴です。

目的と役割

フリースクールの目的は、子どもたちの多様な学びのニーズに応え、自己肯定感や社会性を育むことです。学校生活で問題を抱えている子どもたちに、安心できる居場所を提供し、学習意欲や社会参加への意欲を高めることを目指しています。また、子どもたちの状況やニーズに応じて、学習支援だけでなく、心理的なケアや進路相談など、幅広いサポートを行っています。

フリースクールは、運営主体や教育内容、対象年齢などによって、さまざまな種類があります。主な種類は以下の通りです。

種類特徴
体験型フリースクール自然体験や創作活動など、体験を通して 子どもたちの成長を促すことを重視する
学習支援型フリースクール学校での学習の遅れを取り戻すためのサポートや、 個々のペースに合わせた学習支援を行う
進路サポート型フリースクール高校受験や大学受験、就職など、 子どもたちの進路選択をサポートする
心理療法を取り入れたフリースクールカウンセリングやグループワークなどを通して、 子どもたちの心理的なケアを行う

フリースクールには、以下のようなメリットがあります。

多様な学びの選択肢

  • 従来の学校教育の枠にとらわれず、子どもたちの興味や関心に基づいた多様な学びの機会を提供しています。
  • 体験学習やプロジェクト学習など、子どもたちが主体的に学ぶことができるプログラムを実施しているフリースクールも多いです。
  • 不登校の子どもにとって、自分のペースで学習を進められることや、興味のある分野を深掘りできることは、大きなメリットと言えるでしょう。

自己肯定感の向上

  • フリースクールは、子どもたちの個性や自主性を尊重し、一人ひとりの良さや可能性を認め、伸ばすことを大切にしています。
  • アットホームな雰囲気の中で、子どもたちは安心して自分自身を表現することができます。
  • 成功体験や達成感を積み重ねることで、子どもたちは自信や自己肯定感を高めていくことができます。

フリースクールには、以下のようなデメリットがあります。

費用

  • 学費:フリースクールは学校教育法で定められた学校ではないため、公的な補助金が少なく、学費が高額になる傾向があります。運営形態やプログラム内容によって費用は大きく異なり、入学金、授業料、教材費など、様々な費用がかかります。
  • その他費用:体験学習やイベント参加費など、別途費用が発生する場合があります。また、学校以外の場所に通うことになるため、交通費や昼食代などの費用も考慮する必要があります。

社会とのつながり

  • 社会経験の機会:フリースクールは、学校のような集団生活や部活動など、社会性を育む機会が少ない場合があります。そのため、地域活動やボランティア活動などに参加したり、アルバイトをしたりするなど、積極的に社会と関わる機会を持つことが大切です。
  • 周囲の理解:フリースクールに対する社会的な認知度はまだ十分ではなく、周囲の理解を得られない場合があります。そのため、フリースクールに通うことへの不安や偏見を感じてしまう子どももいるかもしれません。

不登校の小中学生数が増加傾向にある現代において、フリースクールは子どもたちの多様な学びの場として、 そして自己肯定感を育む場所として、重要な役割を担っています。
もし今、学校生活に悩んでいる、またはフリースクールに関心をお持ちなら、 ぜひ一度、お近くのフリースクールに相談してみて下さい。 見学や体験入学などを通して、あなたに合った学びの形を見つけることができるはずです。

フリースクールとは何ですか?

フリースクールは、学校以外の学びの場として、さまざまな理由で学校に通いにくい子どもたちが自分のペースで学べる場所です。活動内容も特徴的で、生活リズムのサポート、コミュニケーションサポート、心のケアや居場所づくりのみでなく学習支援や子どもの好きに特化した学びをする場所もあります。

フリースクールとサポート校 / 通信制高校の違いは何ですか?

フリースクールは主に小中学生が対象で、不登校や学校に馴染めない子どもの支援を行う場です。一方、サポート校は高校生対象で、通信制高校の学習面や精神面を支援し卒業を目指す教育機関です。通信制高校は学校教育法第一条に定められた学校で様々な学習方法で高校卒業の認定が得られる教育機関です。目的・対象年齢・卒業資格の有無などで役割が異なります。

フリースクールに通った日数は在籍校の「出席扱い」になりますか?

一定の条件を満たせば、在籍校の校長先生の判断により、指導要録上出席扱いとなることがあります。学習計画の共有や報告書の提出などが必要で、保護者と学校との連携が重要です。多くのフリースクールでその実績が増えてきている一方で、出席認定のサポートを実施していないフリースクールもあります。

フリースクールの平均費用と内訳(入会金・月謝・教材費など)はどれくらいですか?

フリースクールは費用内訳としては大きく入学金、月学費、教材費、施設利用料などフリースクールごとに実施する教育、通う頻度、イベント、地域によって金額は異なります。
※フリースクールによって費用は異なりますので、まずは各学校の公式ウェブサイトや資料を確認することが重要です。

助成金や公的支援を利用して学費を抑える方法はありますか?

自治体によっては「民間教育施設助成金」や「就学援助制度」などを通じて補助が受けられる場合があります。また、NPOや基金など民間の支援もあるため、複数の情報を調べることが大切です。また助成金の内容によって一定の条件がある制度が多いため事前に確認することが大切です。助成金申請の際は自治体によって必要な書類も異なりますのでご注意ください。

どのような子どもがフリースクールに向いていますか?

中学校での集団生活にストレスを感じる子、自分のペースで落ち着いて学びたい子、友達との関わりに不安を持つ子などが向いています。また、新しい環境で自分の得意を見つけたい、という前向きな気持ちを持つ子にも適した環境です。学校に代わる新しい居場所を求める子にフリースクールはおススメです。

フリースクール卒業後の進路(高校・大学・就職)の実績はどうなっていますか?

フリースクール卒業後の生徒は、通信制高校、全日型高校、定時制高校などご本人の学びやすい環境を選択されて、卒業後も高等学校へ進学し通学支援を続けることが多いです。近年では、中学生のうちに学校復帰をするのではなく高校生で学校復帰を希望されるご家庭も見受けられます。

オンラインで学べるフリースクールはありますか?

オンラインで通学できるフリースクールは全国的に増加しております。インターネットを通じて学習や交流ができるオンライン型フリースクールは通学が難しい子どもでも、安心して学べる環境が整っております。また、フリースクールによっては対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド型のコースもありご本人の生活スタイルに合わせて学びが可能です。

体験入学や見学は可能ですか?手順を教えてください。

多くのフリースクールでは体験や見学を随時受け付けています。まずは電話やホームページの予約フォームからお問い合わせください。その後、日程調整・面談・体験参加という流れで参加することができます。フリースクールによっては、実際に入学した後を想定して体験することが可能です。

入会(入学)までの流れと必要書類は何ですか?

お問い合わせ後、フリースクールの見学や体験、職員との面談を経て、入会(入学)の意思確認が行われます。必要書類としては、各フリースクールによって異なりますが基本的には申込書、保護者同意書、健康状態に関する書類などがございます。詳細は各フリースクールの案内をご確認ください。