保護者同士のつながり|不登校の同じ悩みを共有する仲間作り

お子さんの不登校で悩んでいるあなたへ。一人で抱え込んでいませんか?

「誰にも相談できない」「周りの人には理解してもらえない」そんな気持ちでいっぱいになることがありますよね。でも、あなたと同じような悩みを抱えている保護者の方は、実はたくさんいらっしゃいます。

目次

なぜ保護者同士のつながりが大切なのか

孤独感から解放される

不登校のお子さんを持つ保護者として、周りに理解してもらえない孤独感は計り知れないものがあります。「なぜうちの子だけが」「私の育て方が悪かったのかも」といった自責の念に苦しむことも少なくありません。

しかし、同じ境遇の保護者同士で話をすることで、「私だけじゃなかった」という安心感を得ることができます。その瞬間、肩の力がふっと抜けて、心が軽くなることでしょう。

実体験に基づいた情報交換

インターネットで情報を検索することはできますが、実際に同じような経験をした保護者からの生の声には、特別な価値があります。

「うちはこうやって乗り越えました」「この方法が効果的でした」といった具体的な体験談は、理論だけでは得られない貴重な知恵です。また、失敗体験を共有することで、同じ道を歩まずに済むこともあります。

感情の共有と理解

不登校への対応には、正解がないことがほとんどです。「これで良かったのかな」「もっと違うアプローチがあったのでは」と迷うことは自然なことです。

同じような経験をした保護者となら、そんな複雑な感情も素直に話すことができます。「分かる、分かる」と共感してもらえることで、心の重荷が軽くなっていくのを感じるでしょう。

仲間作りの具体的な方法

オンラインコミュニティを活用する

現在では、不登校の保護者同士が交流できるオンラインの場がたくさんあります。SNSのグループ、専門のフォーラム、オンライン相談室など、さまざまな形態があります。

まずは「見るだけ」から始めてみてください。他の保護者の投稿を読んでいるうちに、「私と同じことで悩んでいる人がいる」と実感できるはずです。慣れてきたら、少しずつ自分の経験も共有してみましょう。

地域の親の会に参加する

各地域には、不登校の子どもを持つ保護者の会が存在することが多いです。教育委員会や市役所、図書館などで情報を得ることができます。

最初は緊張するかもしれませんが、参加している方々は皆、あなたと同じような思いを経験してきた人たちです。温かく迎えてくれることでしょう。対面での交流には、オンラインとは違った安心感があります。

専門機関のセミナーや勉強会

不登校支援を行っている専門機関では、定期的に保護者向けのセミナーや勉強会を開催しています。これらの場は、同じ悩みを持つ保護者同士が自然に出会える機会でもあります。

セミナー後の茶話会や、休憩時間での何気ない会話から、長い付き合いに発展することもよくあります

仲間との関係を深めるコツ

聞き上手になる

自分の話をしたい気持ちもあるでしょうが、まずは相手の話に耳を傾けることから始めましょう。「そうですね」「お疲れさまです」といった共感の言葉をかけるだけでも、相手は話しやすくなります。

批判や説教は避ける

それぞれの家庭には、それぞれの事情があります。「こうすべきだ」「それは間違っている」といった批判的な発言は控え、相手の選択を尊重する姿勢を心がけましょう

小さなことから共有する

いきなり深刻な話をする必要はありません。「今日はこんなことがありました」「最近読んだ本で良かったものがあります」といった日常的な話題から始めて、徐々に信頼関係を築いていきましょう

長期的な関係性の構築

定期的な連絡を心がける

せっかく出会った仲間との関係を継続するために、定期的な連絡を取ることが大切です。月1回のお茶会、週1回のオンライン交流など、無理のない範囲で続けられる方法を見つけましょう。

お互いの成長を見守る

不登校は一時的なものである場合が多く、時間とともに状況は変化していきます。お子さんの変化、ご自身の気持ちの変化を、仲間と一緒に見守り合うことで、絆がより深まっていきます。

まとめ

不登校のお子さんを持つ保護者として歩む道のりは、決して平坦ではありません。しかし、同じような経験をした仲間がそばにいることで、その道のりが少しでも歩きやすくなります。

一人で頑張りすぎず、時には仲間に支えてもらい、時には誰かを支える。そんな温かいつながりの中で、お子さんもあなたも、きっと自分らしい道を見つけていけるはずです。

まずは小さな一歩から。あなたにとって心地よい方法で、仲間作りを始めてみませんか?あなたの経験が、きっと誰かの支えにもなるでしょう。

投稿者

堀内 孝一

1997年代前半に全国の高校中退者が12万人という状況を知り、その時代では唯一無二の教育である全日型通信としてリスタート教育を掲げていたクラーク記念国際高等学校に1997年に入職。西日本地区を中心にリスタート教育を発信し続ける中、2023年に小中学生の不登校34万人以上という状況の中、2024年に「一般社団法人こども教育支援機構」がフリースクール:クラーク国際中等部を設立。初代校長に就任。
居場所作りのスリースクールにプラスして「将来先取り教育」を実行している。

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