【活動紹介】長野宿泊行事~全国の仲間と出会い、共に学び合った特別な3日間~
クラーク国際中等部
長野宿泊行事in富士見スコレー
クラーク国際中等部 長野宿泊行事in富士見スコレー
全国のクラーク国際中等部の生徒たちが、秋の澄んだ空気の中、長野県富士見町で2泊3日の宿泊行事に参加しました。自然に囲まれた環境での共同生活を通して、「自立心」と「協働する力」を育むことを目的とした中等部全体の行事です。
事前にはオンラインでの交流を重ねており、当日は「画面越しで見ていた先生や仲間と、ついに会えた!」と笑顔があふれていました。全国のキャンパスから集まった生徒たちは、これから始まる3日間の宿泊行事に胸をふくらませていました。
豊かな自然に囲まれた学び舎「富士見スコレー」とは?
生徒たちが滞在したのは、長野県諏訪郡富士見町にある「富士見スコレー」。
クラーク記念国際高等学校が所有するこの施設は、八ヶ岳連峰に囲まれた静かで美しい環境が広がっています。澄んだ空気、木々のざわめき、遠くに見える山並み。都会では味わえない豊かな自然の中で、生徒たちは仲間と寝食を共にしながら、さまざまな体験に挑戦しました。
1日目:「八ヶ岳自然文化園」
最初の訪問先は「八ヶ岳自然文化園」
昼食後にプラネタリウムを鑑賞し、秋の夜空に広がる星々や星座の神話を学びました。
「星座の神話が面白かった!」といった感想が多く聞かれました。
海外のカブトムシ・クワガタといった昆虫展示にも興味津々で、自然への関心を広げる時間となりました。
【八ヶ岳自然文化園で昆虫観察】
【八ヶ岳自然文化園で昆虫観察】
午後は宿泊地「富士見スコレー」へ
入所ガイダンスのあと、全国から集まった生徒たちは、3日間を共に過ごす部屋の仲間と顔を合わせ、いよいよ宿泊生活がスタートしました。緊張しながらも声をかけ合い、協力してリネンを準備する姿が見られました。
夜には星空観賞に挑戦
曇り空で満天の星は見られませんでしたが、懐中電灯を手に仲間と夜道を歩く時間は、それだけで胸が高鳴る体験でした。「次こそは満天の星を見たい」と、次への期待が広がっていました。
2日目:「八ヶ岳中央農業大学校」で体験活動
「ジャム作り」「木工」「炭焼き」を体験
午前中は、グループごとに「ジャム作り」「木工」「炭焼き」を体験しました。生徒たちは、木を削る感触や炭の香り、煮詰めたジャムの香りを楽しみながら、自然の恵みを自分の手で形にする楽しさに夢中でした。普段の生活ではなかなかできない貴重な体験となりました。
【炭焼き体験】
【ジャム作り】
【木工】
【木工】
「お花畑づくり」に挑戦
午後は、大学でも初の試みとなる「お花畑づくり」に挑戦しました。枯れた花を取り除き、土を耕しながら、花が気持ちよく咲ける環境を整える作業に励みました。慣れない作業に戸惑いながらも、友だちと声をかけ合い、自然を大切にする心や協力する姿勢を学ぶ時間となりました。
3日目:そば打ち体験!
「おっこと亭」でそば打ち体験
最終日は、八ヶ岳の麓にある「おっこと亭」でそば打ち体験をしました。初めてそば粉にふれる生徒も多く、お湯を加えた瞬間に広がる香りに「わあ、そばの匂いがする!」と歓声があがりました。
生地をこね、麺を伸ばし、均等に切る作業は思った以上に難しく、真剣な表情で取り組む姿が印象的でした。作業の合間には、初めて出会った仲間とも「ありがとう」「すごいね」と声をかけ合いながら協力し合う様子が見られました。
自分たちで打ったそばを味わうときには、「これ、自分で作ったんだ!」と笑顔が広がり、3日間の行事を通して育まれた信頼関係と一体感を感じるひとときとなりました。
行事を通して得た学び
富士見スコレーでの3日間は、「自分のことは自分で行う」「時間を意識して行動する」「困難も仲間と乗り越える」という目標のもとで過ごした貴重な時間となりました。全国の仲間と寝食を共にしながら過ごす中で、協力の大切さや、自分の行動が周りに与える影響を考えるきっかけにもなりました。
こうした体験は、教室の学びでは得られない“生きる力”を育む実践の場です。ここで得た学びを、生徒たちはそれぞれのキャンパスでの生活の中に生かしていきます。