【オンライン授業体験紹介】夢中教室の伴走先生に聞く!自分らしい人生の探し方vol.5 『あなたはどうなりたい?自分の強みを見つける方法』

講義内容:
夢中教室の伴走先生に聞く!自分らしい人生の探し方vol.5
【あなたはどうなりたい?自分の強みを見つける方法】
「夢中教室」の伴走先生をゲストスピーカーとしてお招きしての特別授業です。
講師:ごっちゃん先生(後藤宏太先生)
【経歴】
大阪生まれ福岡県北九州市育ち。中学までは自信ない&人見知りが強く、ひっそりと生きていたが、高校や大学では「自分を変えていきたい!」と思い、応援団や学生団体活動、国内外での活動など気になるものに飛び込みまくる。人とのつながりをつくるマーケットイベントの学生団長や、東京での学生団体総選挙の運営など。
学内では小学校教員を考えるも、長期インターンの就活支援の仕事の中で、自己決定ができない学生を目の当たりにし、教育の重要性を再認識。その後、新卒で生きる力を育てる塾や地域にひらかれた学童保育で働く。
現在は鹿児島県霧島市で、家庭教師や個別塾で働きながら、ミュージカル制作やまちおこし高校生団体の外部顧問などで活動中。
地域を盛り上げたいという思いから、海外に行くのは難しいため「ハワイを鹿児島に持ってこよう」と工夫し、部屋を装飾したりロコモコやココナッツ料理を準備したそうです。後藤先生は「北風と太陽」の話を通して、教育には厳しさ(北風)と対話や見守り(太陽)の両方が必要であり、大人としてそれぞれの役割が補い合うことが大切だと話していました。また、ご自身の人生についても「山あり谷ありだったけれど、今振り返ればすべてが自分ならではの経験で、意味のあるものだった」と述べ、1つ1つのターニングポイントについて話されました。

ターニングポイント① 面白い人になりたいけど… .
長男で要領が良く、勉強もまあまあできたため、負けた経験があまりなく、承認欲求が強かったです。そのため、勉強に逃げ、九州の駅名をすべて覚えたりしていました。1人でいることが多く、怖くて自分から相手を誘うとかはあまりしませんでした。また、勉強ができなくなると「自分は終わりだ」と思っていました。声帯ポリープがあり、それがコンプレックスでしんどかったこともあります。前に出たい、認められたいという気持ちはありましたが、前に出ることができず、居場所も少なかったです。さらに、テニス部では下から2番目の成績で、それも諦めていました。運動ができること=モテるという考えがあったため、やりたくはなかったのですが、それでもテニス部は続けました。学級委員は「面白い人がやるもの」というイメージがありました。自分はおとなしいタイプでしたが、今思うと、この時に「自分がどうありたいか」がとても大切だったと感じています。自分は「愛される人」というわけではありませんでした。

ターニングポイント② 人から認められるように!
高校では応援団をやっていました。体育大会の応援団として、約800人の前で大声を出す活動をしていました。そのためには、恥ずかしさを捨てることが必要でした。日常生活でも、先輩を見かけたら魂が震えるくらいの大きな声で挨拶をしたり、先輩のクラスを回って一発ギャグを披露して滑ることもありましたが、これは良い意味で心の訓練になったと思います。恥ずかしさを振り払い、周りに合わせて行動する経験を通じて、少し恥ずかしいくらいなら頑張れるという力がつきました。周りの先輩も見守ってくれたので、周囲の力を借りながら過ごしていた高校時代でした。

ターニングポイント③ 何のために仕事をするの?
仕事をするようになると、自分が良いと思っても、相手は必ずしもそう思わないことがあると気づきました。仕事とは、相手が必要としていることを行うものであり、それに気づくのは簡単ではありません。しかし、自分が勉強することでその気づきを得られ、それが評価につながることもあります。また、人に支えてもらいながら、自分のやりたい気持ちと相手の気持ちをつなげていくことを学んでいきました。
ターニングポイント④ 本音をやっと 言えるように
仕事を通し、初対面の人は自分のために動いてくれるわけではないと感じました。承認欲求も大切ですが、その根本には「自分も喜びたい」という気持ちがあり、同時に「相手にも喜んでほしい」という思いがあります。それぞれのやりたいことを掛け算のように重ねることで、初めて形になると先生は話していました。お互いに対話してすり合わせることが大切で、認めてもらうことも重要ですが、本音かと思えば本音ではないこともあります。難しいことですが、その根っこには「幸せになりたい」という本音が必ずあり、その自分の声をどこに聞くかが非常に大事なポイントです。

ターニングポイント⑤ 何が起こるかまじわからん
相手と合わないこともあるため、自分はまだ勉強中です。そのような時には、自分の軸を持っていることが大切だと思います。今日のテーマである「自分の強み」について考えると、周りよりできることが必ずしも強みではなく、ナンバーワンだから強みというわけではありません。氷山の一角のように、自分の好きなことは表面の10%しかわかっておらず、その下には無意識で行っている90~95%の部分があります。先生は、この無意識の部分を見つけることが大切です。好きなことと強みは別であると考えておく必要があります。そのためには、どうやって自分を分解して考えるかが重要です。自分の過去を振り返ったり、感情が動く瞬間、特に負の感情やコンプレックスをエネルギーとして活かすことができます。また、やりたくないことがわかっていることも大切で、これを「探索」と呼んでいます。

クラーク高校では探究学習を通して、自分の「好き」をとことん追求し学んでいます。今回、先生がお話をされていたことと繋がるように感じます。毎年行われるクラークアワードの発表会では、その成果を発表する生徒たちが、自分の好きなことを極めて堂々と輝いている姿が印象的で、それが彼らの大きな強みになっていると改めて考えさせられました。
参加した生徒からは、北風と太陽について、一人で考えたり教えることで、太陽はずっと待つことっていう考え方がいいなと思いました。と先生の話されたことを自分なりのターニングポイントとして捉えていることが印象的でした。